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確定申告のポイント③~法人税と所得税の相違点:減価償却と売却損

決算において、法人でも個人でも基本的な仕組みはほぼ変わりありません。しかし、全く同じだと言う訳でもなく、注意すべき点がいくつかあります。 

その一つが減価償却です。法人税法上、減価償却費の計上は任意償却で、中小法人は減価償却で利益調整を行う事がよくあります。しかし、所得税(個人の事業決算)においては、減価償却は強制償却になります。所得税決算の場合、「今年は、利益がでないから、償却を控えて来年以降に費用をまわそう」とかはできないのです。

もう一つは、固定資産売却損益です。申告書のチェックで損益計算書に固定資産売却損・益が、記載されてくる事がありますが、これは誤りです。事業所得等においては売却損益との概念はありません。例えば車下取りがあった場合には、事業所得ではなく、譲渡所得として計算される事になります。

また、固定資産除却損との科目名も一般的ではありません。「資産損失」との概念に含まれる事になります。

DATE: 2013. 2. 15.

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