食欲の秋、読書の秋そして税務調査の秋
今年は、震災の影響で税務調査が例年より少なかった分、秋に調査が集中しております。
そこで、今回は税務調査の対策について述べたいと思います。
調査は、①前回の調査から年数が一定の年数が過ぎているので、定期的なものとして行うもの、②なんらかの情報を入手してその確認の為に行うもの等があり、一概にはできませんが、ただ予定した日数を短縮してスムーズに終わるところもあれば、予定した日数通りに徹底的に調査されるところがあるのも事実です。
それでは、日数が短縮される会社の共通したものとは何かというと、当たり前かもしれませんが、帳簿書類が整理されているところです。
例えば、
①契約書関係の書類を確認しようとして、それらが収まっているファイルの幾つかを取り出し、それらが整理されてファイリングされ、かつ、印紙について問題がない、
②請求書や領収書等がきちんと整理され保管され、かつ、会計データと突合して矛盾がない、
③売上計上、原価の計上に関する資料が整理されて、かつ、(特に調査年度の最終期末)の棚卸資産(商品・未成支出金)の計上に誤りが無い・・・等
であれば、調査官はきちんとしている会社との印象を持つようです。
税務調査の対策は、どうすれば良いのですか?等質問を受けることがありますが、究極のウルトラC的なものはなく、いつ、調査されても大丈夫なように書類を整理することが一番の対策のようです。
隈部
DATE: 2011. 10. 14.